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2010年12月12日

書を捨て町に出よう編-「一心」


先週末は冷え込んできた空気の中、三日月が冷たい光
を放っておりました。
師走の夜空には三日月が似合います。

昨日は一人忘年会ということで、かねてからブログ上
で気になっていた「一心」さんへ。

菊川-浜岡線の乗り合いバスを平田で降り、人通りの
ない交差点を渡り、看板に従って細い路地へ。
こんな所にある?と、暗い住宅街へ歩を進めると、
ぽっと明るい一角が見えます。
書を捨て町に出よう編-「一心」
「一心」さんです。
暖かい光の玄関に入ると、若い女性スタッフが迎えて
くれます。
靴を脱いで板敷き床へ上がり、店内を見渡します。
奥の大テーブルでは、十数人の団体さんが宴会の真っ
最中。小テーブルでも女性グループが飲み会。
カウンター席にも二人の女性客がお酒を酌み交わして
ます。
お一人様の私はカウンター(*1)の隅の席へ。
そこから見渡せる台所では、若いご主人が流れるよう
に料理を作っています。

早速、日本酒のメニューを見ると7種類の日本酒。
内訳は純米大吟醸:1、純米吟醸:5、純米:1。
女性にも飲んでもらいたいというラインナップ。
静岡の地酒が2種類の中、福井の地酒も2種類。「黒龍」
の純米吟醸はメジャー(*2)ですが、「早瀬浦」(*3)が、
それも純米を持ってくるとは。
大当たりです。

先ずは季節限定の「獺祭」純米大吟醸(*4)をかんぱち
の刺身で。
次は「黒龍」純米吟醸。水(*5)も交互に飲みながら、
暖かい揚げ出し豆腐と。
最後はやっぱり「早瀬浦」純米。

好きで一人で飲み来ているわけですが、忙しい合間を
縫って、ご主人が声をかけてくれます。
暖かい気遣いをを感じます。
お一人様でも居心地いいです。
帰り際には隣に年配のご夫婦とも、福井と静岡の話
で盛り上がり、楽しい忘年会となりました。

迎えに来てくれた奥さんの車の中、いい気分に酔った
頭で、”さて次はいつ行こうか、今度は凝った肴も頼
んで・・・”と考えていると、
「今度は私も行くからね!」と奥さん。
早々にお二人様忘年会で再来することになりそうです。



*1:掘りごたつ式のカウンター席。楽なのですが、冬は冷気が溜まり
  寒いです。
  同じ形式の静岡の飲み屋さんは、冬の間カウンター下にホット
  カーペットを敷いていました(特注?)。
  冷え性の方は着てきたダウンでも押し込んで、その上に足を置く
  といいかも。行儀は悪いですが。
  私はアルコールの力をフル活用しました。

*2:福井県永平寺町 黒龍酒造㈱
  福井の代表的な日本酒です。基本、辛口(飲み味がすっきりして
  いるという意味)で、純米吟醸ですが、ほのかな吟醸香、さらりと
  した飲み口で食事と合わせても問題なし。しかし、しっかり余韻を
  残すという感じ(ややこしい?)
  堺雅人さんのように後ろに控えてるんだけど、しっかり記憶に残す
  タイプ。一番オイシイ役?
 
*3:以前も紹介しましたが、私の地元のお酒 三宅彦右衛門酒造㈱
  「点の記」のガイド役の香川照之さん(**1)みたいな、出しゃばりらず、
  しかし、飲めば飲むほど深い味わいが染み渡るというか。
  **1:「龍馬」の弥太郎ではないです。あれは全てを食ってしまって
     いましたから。

*4:山口県岩国市 旭酒造㈱
  8年前?くらいに一度静岡で飲んで以来でしたが、香りが高く、飲み
  味濃厚です。
  例えると女優?黒木メイサとか(てっ役所浩二みたいですが)。
  かんぱちの刺身で飲みましたが、食事と合わせるより水を肴に飲ん
  だほう良さそう。

*5:水は口当たりが硬い感じがしました。あくまで好みの話ですが、私
  は柔らかいほうが好きです。


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