書は置き、里帰り編-幣押し

康酔

2010年05月05日 00:43


「今年は上げ番」、の誘いにのって、5/1地元(若狭の話)
の祭り"幣(へい)押し"に参加。

これが"御幣(ごへい)”です。
(何kgかはわからないけど結構な重さ)

丸首白シャツにステテコ、地下足袋、襦袢をまとった男たち。
御幣をかかげ、約3km先の神社へ向かいます。

風もなく、晴れ上がった空。
町道から村道へ。
参門入口の石の鳥居をくぐって参道へ。

この祭りは、かの地に降り立った神様がこの地を住処として
社を立て、近隣の人々と邂逅したことを表したもの。
山車を引き回すこちらの祭りとは、ずい分異なって見えます。

坂道を登り本鳥居をくぐり、本社前で最初の"幣切り"(*1)。


一旦、幣を下げ御幣台に置き、本御幣、翁(天狗の面。神の化身)、
獅子が来るのを、待機所で一杯やりながら待ちます。


一時間後、本御幣を先頭に翁一行がゆるりゆるりと。


神との謁見。
本御幣、翁、獅子と"幣切り"です。

ゆっくり幣を下げて・・・まだまだ・・・・まだよー・・・

よいっしょー!

翁とも。

獅子との"幣切り"が始まると、上げ番も後ろについて
準備します。
3回目が終わると、"幣押し"の始まりです。
あーもう写真を撮ってる場合じゃない。

つづく



*1:"幣切り"
  神様に対する挨拶です。
  垂直に持った御幣をゆっくり下げていき、腰前で水平に保ち
  ます。その状態で相手(神様)が幣、薙刀、体を上げるのを待
  ちます。
  相手より先に御幣を上げることは許されません。
  (ここは我慢比べ、幣指し(*2)の見せ所。)
  相手より少し遅れて上げるのです。
  これをそれぞれ3セット行います。

*2:"幣指し"(確か幣指し)
  幣切りを行う若衆のこと。補助は付きますが基本は一人。
  とは言え、1セット毎交代です。落とすわけにはいきません
  ので。
 


関連記事